石橋通宏議員が、野村不動産における過労死や労災申請について、加藤厚労大臣に対して次のように尋ねました。

石橋:「(野村不動産の50代の男性社員が、過労自殺をしておられたという事実を)もちろん知っておられたんでしょうね?」

加藤:「承知をしておりません」

ところが、加藤厚労省は後になって「『一般論』を述べたにすぎない」と言い逃れします。野村不動産の社員が過労自殺をしていたという事実を知っているかどうかを尋ねられている時に、「過労死全般についてはいちいち」知らないと応えたと『一般論』を述べたと。

 

これに対して上西充子法政大学教授は「悪質なご飯論法」だと批判します。ご飯論法とは、論点を勝手にずらして答弁する悪質な詭弁で、次のようなもの。

質問者:「朝ごはんは食べなかったんですか?」

答弁:「ご飯は食べておりません」(「朝ごはん」について問われているにもかかわらず、「ご飯(白米)」について答弁する)

国民を愚弄するかのような不誠実答弁を繰り返す加藤厚労相に、野党は怒り心頭に発するが・・・。蛙の面に小便か?

 

文:nakatukasa

 

高プロの「異次元の危険性」を指摘した小池晃議員に、「#ご飯論法」で否定してみせた加藤大臣は、辞任を

引用元:YAHOOニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/uenishimitsuko/20180520-00085438/

加藤大臣の悪質な「#ご飯論法」

(前略)

ここで加藤大臣が行ったことは、論点ずらしの「#ご飯論法」だ。筆者は加藤大臣が国会質疑で頻繁に行っている「論点ずらし」について、5月6日にツイッター上で、次のように比ゆ的に問題提起した。

Q「朝ごはんは食べなかったんですか?」
A「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
Q「何も食べなかったんですね?」
A「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので・・」

(中略)

「朝ごはんは食べなかったんですか?」と問われて、パンを食べていたのなら、誠実な答弁は「食べました」だ。

それなのに、「食べました」と答えたくないために、「朝ごはん」について問われているにもかかわらず、あたかも「ご飯(白米)」について問われているかのように勝手に論点ずらしをして、「ご飯は食べておりません」と答弁する。実際に朝ごはんを食べたかどうかは、答えないまま、朝ごはんは食べていなかったのだなと相手に思わせる。

このような悪質な「論点ずらし」は、加藤大臣が得意とするものだ。

しかし、それを、「野党の追及をかわすのがうまい」と受け取ってはいけない。野党をだますことは、国民をだますことだ。質疑を混乱させ、野党の貴重な質疑時間を奪うことだ。そのようなことを、担当大臣が行ってよいはずがない。まして、労働者の命と健康にかかわる法改正をめぐる質疑においてなら、なおさらだ。

もちろん上の「朝ごはん」質疑は、フィクションだ。しかし、これは実際の加藤大臣の答弁を踏まえている。そのことは下記の記事に取り上げた。

「朝ごはん」→「ご飯」のような「論点ずらし」を行った、3月5日の野村不動産にかかわる答弁

上記の記事で、「朝ごはん」→「ご飯」のような「論点ずらし」の例として取り上げたのは、3月5日の参議院予算委員会で石橋議員の質疑に対して加藤大臣が行った、次の答弁だ。今回の記事で取り上げる問題を考えるにあたって重要であるので、再掲しておきたい。

(中略)

 

●石橋通宏議員

 安倍総理は報告を受けていなかったと。加藤厚労大臣は、もちろん知っておられたんでしょうね?

●加藤厚労大臣

 それぞれ労災で亡くなった方の状況について、逐一私のところに報告が上がってくるわけではございませんので、一つ一つについてそのタイミングで知っていたのかと言われれば、承知をしておりません

●石橋通宏議員

知っておられなかった、と。この事案

 そうすると、これだけの深刻な事案がまさに、裁量労働制の適用労働者に対して発生をしていた。労災認定が出たわけです。(以下、略)

加藤大臣が「承知をしておりません」と答弁し、石橋議員が、それを受けて「知っておられなかった、と」と確認する。それに対して加藤大臣は否定していない。報道も、加藤大臣が知らなかったと報じた。

しかしあとでわかったところでは、加藤大臣は「一般論」を述べたにすぎず、野村不動産における過労死や労災申請についての答弁ではない、とのことだった。その後も、過労死や労災申請について知っていたかは、個人情報の保護や監督指導への支障などを理由に、答弁を拒み続けた。

しかし、石橋議員が一般論など聞いていないのは、明らかだ。野村不動産の事案について尋ねているのに、あたかもそれに答えているように装いながら、「論点ずらし」をして答弁する、そして野村不動産における過労死について、「承知をしておりません」と答弁したように誤認させる、これが加藤大臣の不誠実答弁だ。

この事例では、「朝ごはん」→「ご飯(白米)」のような「論点ずらし」に相当するものは、「野村不動産における過労死」→「過労死全般」への論点ずらしである。そして、「それぞれ」「逐一」「一つ一つ」「そのタイミングで」といった勝手な条件を追加することによって、それらすべてについては「承知をしておりません」と答弁しているのだ。

 (後略)


 

高プロに関するツイートいろいろ

 

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