女性、50代。20代のはじめ、品川区○○○の大学病院で救急救命の医療事務のバイトを体験しました。このバイトをしたかった理由は当時役者稼業をしていて、人間の生き死にの場に立ち会えるため、いい人間観察になると思い医療事務をしました。期間は3年です。週に4日、夜6時から12時まで入りました。徒歩で自宅まで帰宅できたので終電の心配はありませんでした。

上司にあたる人は特定されておらず、シフトで入っている片方のベテランの人から医療事務の仕事を教わりました。パソコンに入力する業務と急患でやってきた患者さんのカルテをそれぞれ内科や外科のカルテの棚からもってくる役目が主でした。

また急患の患者さんがどういう理由で運ばれてきたか、自力で来たか、ノートに記録つけるのも仕事でした。

正月も返上でお願いすると言われていたので覚悟はしていましたが、年末年始、どこの病院もお休みです。一日に100人もの患者さんが駆け付けました。足がもつれそうでした。
スカートの制服で仕事していましたが、走ってカルテを取りに行かなくてはならないため、不自由でしたね。スラックスで走りたかったです。

まわりは忙しい看護師ばかりです。てんやもんの注文を看護師や控えのドクターの分まで聞いてまわるのも役目でしたが、忙しくしている看護師から、どの蕎麦がいいかなど聞いてまわるのは大変でした。てんやもんが届いてお金を立て替えるのも一番お金のない私でしたのできつかったです。

性格の優しい看護師と私に対してイジメをしてくる看護師といました。
今になってイジメとわかりましたが、いつもオペのあとの血で汚れた包帯や綿を洗わされたのです。戦争中でもあるまいしオカシイなぁと思いました。

性格の優しい看護師はどこかしら体を壊していて仮眠室で自分で点滴をうって寝ていることもありました。ある程度、気が強く性格も悪くないと急患の錯綜する救急現場では看護師も務まらないのだと痛感しました。

客層というより患者さんたちは皆弱って来院しているので、どなたも私にまで丁寧にお礼をしてくださり、申し訳なかったです。クレームをつけてくる患者さんはいませんでした。

バイト先で起こる事件は毎日が生死の境の人が運ばれてくるので、毎回が事件と言えば事件です。救急車で心筋梗塞や脳梗塞、交通事故で搬送されてくる患者はすぐオペ室で対応されるのですが、救命のかいなく死なれてしまうとこちらとしても残念です。遺族となった人に私にまで深々と頭を下げられると恐縮してしまいます。

あと事件というかハプニングは、妊婦さんが、タクシーできて「産まれる~」といってなだれこんできました。これで3回目の出産ということもあってご本人は慣れた様子でしたが、待合室で破水してしまったことです。それでスタッフたちも救急対応をとりましたが本人は慌てた様子はなかったですね。母強しと思いました。

仕事はやりがいがありました。楽しかったです。喘息患者さんも3割ほどやってきます。お馴染みの患者さんもできました。人の役にたっているという気持ちがありました。

ブラックな話は、医療事務なのに、看護師と同じ業務までさせられました。注射針の始末とか、医療機器の洗浄。オペ室の片づけなどは看護師の仕事です。ですから医療事務といってもちっとも事務ではありませんでした。いつも走ってばかりいました。注射針を私に処分させるのは明らかに違法だよなぁと思いました。しかし人手不足なので仕方なかったのかもしれません。

このバイトに点数をつけるのであれば4つ星です。

 

参考動画(※体験談とは関係ありません)