現在、30代前半の女性ですが、そのアルバイトをしていたのは19歳の頃でした。

私がアルバイトしていた期間は、実に短く、大学が夏休みに入った期間である約1か月ちょっとの間だけでした。普段は東京の大学の寮に入っており、門限が早いという理由や夜中まで大学で学科の課題などをこなしていた関係で、短期といってもアルバイトが出来ないでいたので自分にとっては人生で初めてのアルバイトでした。

そんな人生初のアルバイト先は、宇都宮から車で2~30分したところにある地元民のみならず観光客も使える温泉複合施設の食堂(厨房)でした。そこでは、和洋中の食品を扱っており、アルバイトの私は主に食器洗いを担当していました。なお、時間帯は9時から16時(休憩1時間)までの一日6時間の週3日というスタイルで働いていました。

食堂の店長さんも、複合施設の責任者の方も説明をしっかりとしてくれ、第一印象は優しいといった印象の方々達だったと思います。

スタッフの方々は国籍も個性も実に様々で、中華の厨房には中国語で会話するスタッフが多く、外国語にあかるくない自身にとってはコミュニケーションはノンバーバルが基本であったり、雇用枠が自分とは異なる方もいたりして、時に言葉がストレートで歯に衣着せぬ物言いに聞こえることが多かったですが、そのスタッフの方たちもそれぞれが自分の仕事に真剣に取り組んでいるという点では大変頼りがいのある方々ばかりで、今思えばとても親切で有難かったです。

私が働いていたアルバイト先の客層というのは、メインは地元のファミリー層でしたが、外国の方も含め他県から観光ついでにいらっしゃる方もいれば、隣町からくる学生さんやお年寄りの方までいらしており、客層や年齢層でみると幅が広い印象を受けました。

仕事自体は肉体を使ったものがメインでありましたが、普段は大学で頭を使った作業が多い私にとっては、身体を動かせる貴重な機会であったことや、初めてのアルバイトということもあり、実に新鮮な体験であり、他の人への適切な声掛けや効率のよい皿洗いの仕方など勉強になることがとても多いな、と感じました。

アルバイト先で起こった面白い事件を一つ紹介させてもらいます。アルバイトを始めて2週間が経った頃、昼休みに厨房外で中国人スタッフの方と各々休憩をとっていたところに突然、小ぶりのカエルがスタッフ達に跳びついてきたのです。私は田舎育ちということもあり、カエルは見慣れていたので「かわいいな~」という感じで見つめていましたが、中国人スタッフはなれないことなのか何故か大声で叫んで逃げていました。

そこで、なんだかかわいそうだなと思い、私の方でそのカエルを手で捕まえて少し遠い場所に逃がしにいったところ、中国人スタッフに拍手付きの感謝を頂きました。何だか不思議と心が通じ合った気がした瞬間でした。

アルバイト先でのブラックな話があるかというと、そういったものは一切なく、規定の時間で仕事が始まり規定の時間で仕事が終わっていました。夏休みという繁忙期という時期もあり、お昼時間帯は大変忙しいのですが、休憩時間になると、先輩スタッフが「休憩行ってよいよ」と快く仰ってくださっていたのはとても助けられていました。

今回のアルバイトを総合評価を5段階評価で言うと☆は4つだと思います。スタッフの方々の対応や仕事内容は、自身の中で社会人として働く上での基本姿勢を作ることが出来たという意味で大変有意義なものでしたが、残り1つ☆がつかなかった理由としては、折角先方よりお声掛け頂いていたのに、私用により実家に帰省できず20歳の夏休みにそこのアルバイト先で働けなかったことが後悔としてあるからです。